
広島県は、中国地方の中心都市である広島市を有し、経済・文化・観光の拠点として多くの人が集まる地域です。このような背景もあり、ガンプラ(ガンダムプラモデル)の需要も高く、買取市場においても活発な動きが見られます。特に広島市内では、若者層から社会人、さらには高齢層まで幅広い世代がガンプラを楽しんでおり、その影響で中古市場も賑わいを見せています。
未組立のガンプラはもちろん、完成品においても高評価が付く傾向にあり、特に「MG ガンダムデュナメス」や「HGUC ペイルライダー(空間戦仕様)」など、ディテールの細かい人気キットは、状態さえ良ければ高価買取の対象となることも珍しくありません。
広島市中区・西区・南区は、商業施設や専門店が集中する地域であり、ガンプラの買取持ち込みが最も多いエリアです。特に紙屋町や八丁堀周辺には、ホビーに特化した店舗が多く、競争も激しいことから買取査定額が上がりやすい傾向にあります。
また、広島駅周辺では県外からの利用者も多く、旅行や出張のついでに不要なガンプラを持ち込むケースも見られます。このように、広島市内の中心部はガンプラの流通拠点としての性格を持っており、トレンドが他地域よりも早く反映されやすいのが特徴です。
呉市では、自衛隊基地がある影響もあり、ミリタリー系の模型やガンプラに対する関心が高い地域です。「HG ザクハーフキャノン」や「MG ジム・スナイパーカスタム」といった実戦的な印象を持つモデルが好まれる傾向があり、そういったラインナップの買取に力を入れる店舗も少なくありません。
東広島市では、広島大学があることから学生層のホビーニーズも高く、寮生活や引越しを機にガンプラを売却するケースもよく見られます。未開封品が多く、シリーズの統一感がある状態で買取に出されることが多いため、査定価格も安定しやすいと言われています。
福山市では、岡山県に隣接していることもあり、備後エリア全体での中古ホビー流通が盛んです。特に「RG クロスボーン・ガンダムX1」や「MG トールギスIII」など、ややクセのある人気モデルが好まれる傾向があり、地域独自の需要があるのも特徴です。
広島県では、ガンプラの完成品への評価が全国的にも高い水準で行われる傾向があります。これは、模型コンテストや展示イベントが頻繁に開催されており、製作者の技術力やこだわりが地域全体で共有されているからです。
とりわけ、「MG ガンダムキュリオス」や「HG ガンダムマルコシアス」といった可動性と造形美を兼ね備えたモデルは、部分塗装や改造を施した完成品であれば、査定価格が跳ね上がることもあります。完成品といえども、「芸術作品」としての評価があるのが、広島ならではの市場傾向と言えるでしょう。
都市部では持ち込み買取が主流である一方、安芸高田市や庄原市、三次市など中山間地域ではネット買取の活用が進んでいます。インターネットで申し込み、ダンボールで発送する形式は、交通機関が限られる地域の人々にとって非常に便利です。
一方で、広島県の消費者は「人との対話」を重視する傾向があるため、できる限り店頭で直接スタッフと話をしながら買取を進めたいという声も根強くあります。そのため、店舗によってはオンライン査定を受けたうえで、実店舗での最終確認という流れを取るケースも見られます。
広島では、毎年秋に開催される「ひろしま模型の集い」など、地元ホビー愛好家が集うイベントがいくつか存在します。こうした場では、自作のジオラマや改造ガンプラの展示が行われるだけでなく、不要になったキットをその場で交換・販売する動きもあります。
このようなイベント後には、中古市場に大量のキットが流れ込むことがあり、一時的に在庫が飽和することもあります。しかし、そのぶん良質なアイテムが手に入る機会でもあり、買い手・売り手双方にとって貴重な流通タイミングとなっております。
広島県におけるガンプラ買取の現状は、都市部と地方のバランスがよく、独自の文化と融合しながら成熟した市場を形成しています。模型に対する理解と熱量が高い地域性に支えられ、完成品も含めた多様なニーズが共存している点が、広島の大きな特徴です。今後もイベントとの連携や、地域内でのネットワークの強化により、さらなる広がりが期待されています。
広島市安佐南区八木に位置する「ホビーオフ広島八木店」は、JR梅林駅から徒歩約13分、車でのアクセスも良好です。国道54号線沿いにあり、広島ICからも近いため、遠方からの来店にも便利です。店舗は広々としたスペースで、ガンプラをはじめとする各種プラモデルやフィギュア、トレーディングカードなど、ホビー商品の買取・販売を行っています。特にガンプラの買取には力を入れており、未組立品から完成品まで幅広く対応しています。また、出張買取にも対応しており、大量の買取を希望される方にも便利なサービスを提供しています。
公式サイト:[https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=108039](https://www.hardoff.co.jp/shop/detail/?p=108039)
広島市南区大州にある「トイズキング広島買取センター」は、JR天神川駅から徒歩約10分の場所に位置しています。店舗は大州通り沿いにあり、車でのアクセスも良好です。ガンプラをはじめ、フィギュア、ゲームソフト、家電製品など、幅広い商品の買取を行っています。特にガンプラの買取には力を入れており、新品・未開封品はもちろん、組立済みの完成品やパーツ欠品のある商品も査定対象となっています。また、出張買取にも対応しており、大量の買取を希望される方にも便利なサービスを提供しています。
公式サイト:[https://www.toysking.jp/shop-hiroshima.html](https://www.toysking.jp/shop-hiroshima.html)
東広島市西条御条町にある「お宝買取団 東広島店」は、JR西条駅から徒歩約15分の場所に位置しています。店舗は国道375号線沿いにあり、車でのアクセスも良好です。ガンプラをはじめ、フィギュア、ゲームソフト、家電製品など、幅広い商品の買取を行っています。特にガンプラの買取には力を入れており、新品・未開封品はもちろん、組立済みの完成品やパーツ欠品のある商品も査定対象となっています。また、出張買取にも対応しており、大量の買取を希望される方にも便利なサービスを提供しています。
公式サイト:[https://kaitoridan.group/higashihiroshima/](https://kaitoridan.group/higashihiroshima/)
私は広島県尾道市に暮らしています。古い町並みと坂道が織りなす風景が特徴的なこの町では、日々の暮らしがどこかゆっくりとした時間の流れの中にあります。そんな尾道で、私がガンプラに初めて出会ったのは、中学生のころでした。市立図書館に通う途中、たまたま入った模型店で見つけた「HGUC ジム・キャノンII」がその始まりでした。
当時はまだ手先もおぼつかず、ニッパーを使うたびに緊張していましたが、パーツが徐々に組み上がっていく感覚がたまらなく楽しくて、その日からプラモデルの虜になっていきました。尾道の狭い部屋の中で、ラジオを聞きながら黙々と組み立てるのが、学校から帰ってからのささやかな楽しみだったのです。
今回、私が買取に出すことに決めたのは「RG ジオング」です。広島市内のショッピングモールで偶然手に取ったこのキットは、かつてのガンプラとは思えないほどの精巧な構造に衝撃を受け、即決で購入しました。休日に尾道の向島へ渡り、静かな海辺のカフェで作業台代わりのテーブルを借りて、じっくりと組み立てた記憶があります。
脚部のない独特なフォルム、内部フレームの複雑さ、そして完成後の威圧感あるシルエットは、まさにモンスター級でした。ジオングを作り終えたときの達成感は格別で、その後しばらくは部屋の中心に飾っておきました。訪ねてきた友人たちにも好評で、話題の中心になることが多かったです。
ところが、今年に入って職場が東広島市へ異動となり、賃貸アパートへの引っ越しを余儀なくされました。収納スペースが限られており、これまでのようにガンプラをディスプレイすることが難しくなってしまいました。また、仕事も以前より忙しくなり、週末にじっくり模型に向き合う時間も減ってしまいました。
そこで、今後組む予定のない完成品をいくつか手放すことに決めたのです。中でもRGジオングは思い入れの深い一体でしたが、買取に出すことで新しい誰かに楽しんでもらえるならと、気持ちを切り替えることができました。
買取を依頼したのは広島市南区の店舗で、尾道から電車で1時間ほどの距離でした。以前訪れた際に感じの良い対応をしてもらった記憶があったため、今回は電話で事前予約をしたうえで訪問しました。お店は広島駅から徒歩圏内にあり、大州通り沿いにあるため非常にアクセスが良かったです。
店舗では、受付後すぐにスタッフが対応してくださり、ガンプラについてもよく知っている様子でした。「このRGジオングはすごく丁寧に作られていますね」と言われたときには、少し誇らしい気持ちになりました。完成品ということで大幅な査定減を覚悟していましたが、想像以上に良心的な価格を提示していただき、納得のいく取引となりました。
今回RGジオングを手放したことで、私の中でひとつの時代が終わったような気もしています。しかし、それは決して悲しい別れではなく、新たな生活のスタートでもあります。尾道の坂道を歩きながら、ガンプラの箱を抱えて模型屋へ通った日々は、今でも色褪せることなく私の中に残っています。
広島県という土地は、都市の便利さと自然の豊かさが絶妙に共存しており、ガンプラという趣味にも非常に適した環境です。広島市内で開催される模型展示会や、呉市で行われるミリタリーモデルの展示なども、地域の特色を生かした催しが多く、ガンプラを通じて仲間と出会える機会が多くあります。
私はこれからも、環境が整えば再びガンプラを組み立てるつもりです。そのときはまた、尾道の海の音をBGMに、ひとつずつ丁寧にパーツを組み上げていけたらと思っています。ガンプラは、ただの模型ではなく、人生のひとつの彩りであり、地域と共に育まれてきたかけがえのない時間なのだと、今回の買取体験を通じて改めて感じました。